写真集はどうして私だったのか
11月3日の欠損バー始まる数十分前、運営さんが写真集の宣伝チラシを持って来てくださいました。ちょっとハレンチな感じの写真に驚かれた方もいらっしゃるかと思います。あの時どの写真が使われるか知らなかった私もたいへんびっくりいたしました。でも体が見える写真を使っていただけてとても嬉しかったのです。
お話を頂いたのは1年前ほど。撮影は今年に入り2回にわたりしていただきました。
どうしてあもりなんだろうか? そんな疑問もあるかと思います。今回自分が経験してきたこと、それが写真集というきっかけになったんではなかろうか? そう思っております。
そしてそれはちょっとだけ読むにはしんどいかもしれません。だから見たくない方は今読むのを止めていただけたら助かります。
今だから話せるだろうかな? 昔のことを
私は生まれも育ちも田舎の宮崎です。少しいったら高千穂と山々に囲まれた自然豊かな環境で生きていました。
容姿に対するいじめや障害による卑屈さが思春期と共に現れ、ずっとこの田舎を出たいと思いながら、毎晩窓から暗闇を眺めていた記憶があります。
たぶんこのまま父の元から離れられないのではと感じていました。無口で無関心を装っていたけど、私に対しての過保護さは異常ではなかろうか? と思うくらいでした。
就職先を決められそうになったり、金銭面で私にだけ援助をしてくれたり……。もちろん不器用な父なりの愛情でもありますし、とても助かることもありました。父自身、幼少期に実父の原因不明の死の第一発見者だったため、愛情の表現を知らずに育っているので、どうしようもないんだろうと思っています。
そんな日々の中で私の不登校、そして弟まで不登校の末に問題を起こし高校を退学、不安定な中で頼るものがお酒となった母が毎晩父に喧嘩を売る。
力づくでしか止められず、その流れのままDVと発展し、何度か受話器を取りかけ警察に電話をしようか迷ったのが17歳の頃でした。
さすがに顔面が変色したときにこれは危ないと思い、祖母へ事情を説明し連れ帰ってもらいました。
数か月後には高校卒業と同時に逃げるように母のあとを追い大阪に進学しました。祖母と叔父、母の4人暮らしが18歳と共に始まりました。
ああ、あんな田舎をやっと出た。
私には苦痛だった。知らない土地で新しく築いていこうとたくさん夢を持っていました。しかし、私の別の地獄が始まってしまいました。
それが叔父からによる性的暴行です。
覗き見をされながら股間をまさぐる姿を目撃することから始まりました。幼い頃から年に1回は遊んでくれて、信頼もある優しいおっちゃん。いつもニコニコしていたおっちゃん。そう思ってた。
それから隙を見つける度、何度もそのような対象として扱われました。四肢を奪われ抵抗すれば罵声を浴びせられ逃げるに逃げれない。後に知りましたが、彼の腕には注射痕があります。過去に犯した罪と飲酒依存により理性が崩れ、私を襲うときの目は人間の目ではなかったです。
運が良かったのか、いつもギリギリのところで逃れることができました。
しかし襲われてきた恐怖は未だに残っています。
そしてある日、祖母に助けられたことがあります。泣きながら息子を怒鳴り、私の名前を何度も呼びながら抱き締めてくれました。
その事実にショックを隠せない祖母に何度も辛くなりました。私が我慢したら祖母は知らなくても良かったのではないだろうかと。
父との約束、「二十歳までは親元にいること」が大阪へ出る条件でしたが、それを破り19歳には今の生活を始めました。まだまだ貧乏だった時、使用していたコインランドリーで盗難にあったり、知らないおじさんから何度か性暴力にも遭いましたが、今こうして生きれています。それから人目を避けるように過食に走り、太った自信もない自分を否定することで生を実感する生き方をしてきました。
そんな私が変わるきっかけ
2年半前、御縁があってブッシュドノエルにお世話になっております。ダイエットのきっかけ、お化粧の勉強、人見知りの克服と、たくさんたくさん変わることができました。
私が今まで受けた性暴力のことは運営のお二人には最初の頃にお伝えしています。
だからこの写真集のお話をいただいた時にチャンスをくださったのかもしれないと思いました。どうもこれまで過去の悲しみと苦しみの手放し方が分からないまま生きていた。この写真集の撮影は男性と二人っきりの時間もあります。それも含め乗り越えることができるチャンスではないかと、挑みました。
身内のいざこざをブログに書くことは、とても迷いました。そして思い出しながら何度も泣いてしまいました。また、同じような苦しみを経験された方にとっても辛い出来事を思い出させてしまうのではないのか? とも考えました。本当にすみませんでした。
見た目、中身、そして過去まで汚い私、嫌われてしまうのではないのか? とも思いました。しかし、思い出や笑い話にはできる過去ではありませんが、自分を作り上げたひとつなのは間違いありません。だからありのままをお話させていただきました。
このまま黙っていたら忘れられるような気もします。それはそれで幸せなのでしょうか? ふとたまにあれは夢だったのではないのかな? と思うこともあります。
叔父は今は更正していますが、あの出来事はあやふやにしか覚えていません。母もです。祖母は認知症になり綺麗に忘れてくれました。
度々、おっちゃんは更正したんだから皆でご飯しましょうなんて連絡が来ます。もちろん行くことはありません。
行かない、許さないでいる私は心が狭いのでしょうか。
そんな葛藤が時々襲ってきます。ずっと苦しむのだろうか? と。今こうして書く場所を与えていただいた環境にいるのなら、いっそ書いてしまえ。自分の苦しみ吐き出してしまえ。 別の苦しみが生まれてしまうのなら。
だから今回書かせていただきました。 抱え込むのが自分だけでいることが苦しかったです。意地まで汚くて逃げて、みんなにも嫌な気分にさせてしまい、ごめんなさい。
まだまだトラウマが浮かぶ時もありますが、ブッシュドノエルに携わって確実に強くなりました。強くなったから書けました。
そして男性が主に買ってくださる(と思う)商品に、このようなお話をするのはいかがなものだろうかと思いました。でも、お好きな様に、女の子扱いしていただけたら嬉しいです!
卒業します!
これが私の写真集へかけた思いになります!
欠損バーにいらっしゃった方はお分かりだと思いますが、別に男性恐怖症とかないです。むしろ男性、女性、人間大好きです!
今回のブログでネガティブ卒業します。
過去のこと、もう振り返らない。これから前に進んでいきたい。
あ、でも時々暗くはなっちゃうかもしれないです。
そんな時はあそこのゴハン美味しかったよ~とか、オススメのお土産持って会いに来てくださーい! すぐ元気になります! 待ってますね!
そして、ここまで導いてくださった皆様に感謝でいっぱいです。
ありがとうございます。
https://bucheden0el.official.ec/items/14546437